お客様:塩谷硝子株式会社様
モーメント管理システムとは製品(アンプル)の折れ強度(モーメント)を測定し管理するシステムです。
当システムはリアルタイムな情報共有を最大の目的としています。測定結果を迅速に生産ラインの作業員へフィードバックすることにより、製品の無駄と品質の向上が実現できます。このためにモーメント管理システム専用のネットワークを組み、測定機・測定者用サーバー・各オペレーターマシン間でのデータ通信を可能にしました。これにより、手書きで作成していた帳票はシステムから自動生成することが可能になり、測定者の負担軽減及びデータ管理の簡略化に繋がっています。
また、常に稼働し続ける現場で使用するシステムのため、操作が複雑かつ工程が多くては使い物にはなりません。そこで極力、直接操作が少なくなるようシステムによる自動切替や誘導を取り入れた設計となっています。
情報の発信側と受信側で機能が異なります。
発信側は管理者機能とし測定機からのデータ取込、測定管理、工程管理、印刷管理、マスタ管理、データ管理などが行えます。また、管理者機能にはログイン権限機能を有していますので、ユーザーにより使用できる機能を制限することができます。
受信側はオペレーター機能としリアルタイム情報の表示(工程管理)がメインとなります。
アンプルモーメント測定
管理者機能のメイン機能です。測定対象情報としてライン・製品名・ロットNo.・ケースNo.などを入力します。また、測定時間ではなくラインから採取した時間で管理するため、対となるラインの測定情報を表示する、採取時間を選択項目にするなど操作性を重視した設計になっています。また、本来であれば採取日や採取時間を変更できることはデータ改ざんに繋がりシステム的には好ましくありませんが、全ての入力項目において変更することが可能です。これは正確なデータを記録したいという理由で入力ミスや漏れを変更できるよう自由度を考慮した結果です。
測定機との通信インターフェースにはRS232Cを用い、常時接続ではなくアンプルモーメント測定機能から通信状態を制御します。
通信開始後は測定機で測定した結果を随時取込むと同時に、描画エリアに値を描画します。この部分が手書きでチェックされていた箇所であり、システム化することで[測定→測定結果を書き込む]という”2度手間”が解消されたことになります。
描画エリアには対象商品毎に設定された規定値や範囲が反映されており、合否も自動判定することが可能です。また、オペレーターへの要望として状態や調整を指示することも可能です。
測定状況
アンプルモーメント測定機能より測定された情報は『記録』された時点でライン毎に設置されているオペレーターマシンに反映されます。特段、オペレーターは更新作業を行わずとも、常に最新の状態が表示されていることになります。また、工程管理機能として別ラインの測定状況や集計結果を検索し閲覧することが可能ですが、そういった別機能を閲覧中であっても測定が記録された時点で測定状況画面が強制表示されることになります。これにより測定とフィードバック間のタイムラグが解消されました。
表示内容は対となる2ラインを採取時間毎に表示しています。1画面内で最新測定結果を過去7回分まで表示することが可能ですが、『<<』や『>>』ボタンで履歴を確認することも可能です。このような表示により、時間の経緯に伴う折れ強度の推移が把握できるようになり、生産調整の目安となります。
また、ロット単位や日次単位など様々な角度から測定結果を集計することが可能です。表示方法は視覚的に分かり易いよう棒グラフ表示となっています。
マスタメンテナンス
6つのマスタメンテナンス(社員・商品・ライン・商品ライン・状態・調整)が存在します。
帳票出力
測定結果を紙媒体での保存するため帳票を出力することが可能です。折れモーメントチェックシートに関しては印字情報が多く、印字エリアも限られているため、ミリ単位での調整を繰り返しました。 また、印刷対象を検索する機能も備えています。初期設定は任意の日時に測定された全ての結果を出力する仕様となっていますが、ラインや商品名、ロットNo.などで目的の出力帳票を絞り込むことも可能です。