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TCPとUDPの違いとは

「確実さ」と「速さ」を使い分ける2つの通信方式を理解しましょう

TCPとUDPは、どちらもトランスポート層でデータを運ぶための方式(プロトコル)です。
「届いたか確認しながら送るTCP」と「確認なしでひたすら送るUDP」という大きな違いがあります。

sequenceDiagram
    participant A as 送信側
    participant B as 受信側

    Note over A, B: 【TCP】 確実性重視
    A->>B: ① データ送るよ
    B-->>A: ② 届いたよ!
    A->>B: ③ 次のデータ送るよ
    B-->>A: ④ 届いたよ!

    Note over A, B: 【UDP】 速度重視
    A->>B: ⑤ データ送るよ
    A->>B: ⑥ 次も送るよ
    A->>B: ⑦ どんどん送るよ
    Note right of B: 確認なしで受信

TCP(Transmission Control Protocol)は、通信相手へ「データが届いたか」を確認し、もし届いていなければ再送する仕組みを持っています。 そのため、データ漏れが許されないWebサイト表示やメールに適していますが、確認の分だけ時間はかかります。

UDP(User Datagram Protocol)は、確認を一切行わず高速にデータを送り続けます。 映像や音声など、多少のデータ欠落(一瞬のノイズ)よりもリアルタイムな速度が求められる用途で力を発揮します。

TCPとUDPの比較表

項目 TCP (確実性) UDP (速度)
通信確認 あり(ハンドシェイク) なし(送りっぱなし)
信頼性 極めて高い 低め(データ欠損あり)
速度 普通(確認の手間がある) 高速(無駄がない)
主な用途 Web、メール、ファイル転送 動画配信、Web会議、ゲーム

TCPが使われる具体例

Web閲覧(HTTP/HTTPS)

文字が欠けたり、画像データが歯抜けになったりすると正常に閲覧できないため、TCPが必須です。

メール・メッセージ送信

メールの内容が一部欠落してしまうと意味が通じなくなるため、確実なTCP通信が行われます。

ファイル転送(FTP等)

1ビットのミスも許されないプログラムやデータの受け渡しには、TCPの再送制御が重要です。

UDPが使われる具体例

動画配信

リアルタイム性が求められる配信では、多少のデータ欠損よりも再生を止めないことが優先されます。

Web会議・音声通話

声が遅れて届くよりも、多少音質が落ちてもリアルタイムに会話ができることが重視されます。

🎮

オンラインゲーム

コンマ数秒のラグが勝敗を分けるため、極限までオーバーヘッドを削ったUDPが使われます。

よくあるトラブル

ネットワーク負荷が高いとTCPが遅くなる
回線が混雑してパケットが消えると、TCPは何度も「再送」を繰り返すため、急激に速度が落ちることがあります。
映像のブロックノイズ・音声の途切れ
UDP通信においてネットワーク品質が低下すると、確認・再送が行われないため、映像の乱れとして直接現れます。
ファイアウォールで片方だけ止まる
セキュリティ設定で「TCPは許可しているがUDPを禁止している」環境があり、特定のアプリ(Web会議など)だけ動かない原因になります。

まとめ

  • TCPは「確認と再送」を行う、信頼性重視の通信方式です
  • UDPは「送りっぱなし」の代わりに、圧倒的な速さを提供します
  • ファイル送信ならTCP、Web会議ならUDPといった適材適所が重要です

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