ネットワークの基礎から実務まで、順番に学べるメニューです。
ネットワークアドレスと
ブロードキャストアドレスとは
ネットワーク内で特別な意味を持つ「予約済み」IPアドレスを理解しましょう
ひとつのネットワーク(サブネット)には、機器に割り当てることができない特別なアドレスが2つあります。
それが「最初のアドレス(ネットワークアドレス)」と「最後のアドレス(ブロードキャストアドレス)」です。
flowchart TB subgraph Range ["192.168.1.0/24 (255.255.255.0) の内訳"] direction TB First["最初のアドレス
192.168.1.0
(ネットワークアドレス)"] Middle["有効な範囲
192.168.1.1 ~ 192.168.1.254
(ホストアドレス)"] Last["最後のアドレス
192.168.1.255
(ブロードキャストアドレス)"] end First --- Note1["そのネットワーク全体を
指し示す名前として使う"] Middle --- Note2["PCやプリンターに
設定して良いアドレス"] Last --- Note3["同じネットワーク内の
全機器へ一斉送信する宛先"]
例えば、サブネットマスクが 255.255.255.0 の場合、 192.168.1.0 はネットワークそのものを表す名前として使われ、192.168.1.255 は全機器への一斉放送用として予約されています。 この2つはシステムが自動的に利用するため、個別のパソコンやプリンターに手動で設定してはいけません。
アドレスの内訳例
| 種類 | 具体例 | 実務上の扱い |
|---|---|---|
| ネットワークアドレス | 192.168.1.0 | 設定不可(ネットワーク自体の識別用) |
| ホストアドレス | 192.168.1.1 ~ 192.168.1.254 | 設定可能(PC、サーバー、ルーター等) |
| ブロードキャストアドレス | 192.168.1.255 | 設定不可(一斉送信用の予約アドレス) |
実務ポイント
◎
端末には設定しない
これらを設定しようとすると、OSによってはエラーが表示されたり、通信が全くできなくなったりします。
⇄
「使える数」はマイナス2
IPアドレス設計をする際は、総数からこの2つを引いた数が、実際に収容できる機器の最大数になります。
⌕
計算ツールを活用する
サブネットマスクが複雑になると手計算はミスしやすいため、管理表や計算ツールで「有効IP範囲」を明確にします。
よくあるトラブル
- DHCPの範囲設定ミス
- 自動でIPを割り当てる設定の中に、誤ってこれらの予約アドレスを含めてしまうと、ネットワーク全体が不安定になります。
- 「.0」や「.255」を使おうとしてしまう
- 「余っているから」という理由で設定してはいけません。192.168.1.0/24において、機器に設定できるのは「.1」から「.254」までです。
- サブネット変更時の範囲ズレ
- サブネットマスクを「255.255.255.0」から変更すると、予約アドレスの番号自体が変わるため、再計算が必要です。
まとめ
- 最初のアドレスはネットワーク自体の識別用(設定不可)です
- 最後のアドレスはネットワーク全体への一斉送信宛先(設定不可)です
- IP設計では、この2つを除いた「有効範囲」を把握することが重要です
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