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投稿日: 2026年04月17日

007. Rust 導入・Tauri 環境構築手順メモ

#Rust #Tauri #デスクトップアプリ #環境構築

ランタイム不要の高速なデスクトップアプリを開発するための、RustおよびTauriの導入手順メモ。

1. なぜ Rust / Tauri を選ぶのか

  • ランタイム不要: 成果物は1つの .exe ファイルにまとまり、配布先にPythonやNode.jsを要求しません。
  • 爆速・軽量: Electronに比べメモリ消費が劇的に少なく、起動も一瞬です。
  • フロントエンド技術の活用: 画面はHTML/CSS/JSで作成できるため、FreeToolsの資産をそのまま流用可能です。

2. 事前準備(Windows環境)

RustはWindows用のバイナリを組み立てるために、C++のビルドツールを必要とします。

  • Visual Studio の確認: Visual Studio 2022/2026 等がインストールされていることを確認します。
  • ワークロードの追加: Visual Studio Installerを開き、「C++によるデスクトップ開発」にチェックが入っている必要があります。

3. Rust本体のインストール

Rustのツールチェーンを管理する rustup を導入します。

  1. rustup.rs から rustup-init.exe をダウンロード。
  2. 実行し、ターミナルで 1) proceed with installation (default) を選択。
  3. 完了後、ターミナルで rustc --version を実行し、バージョンが表示されれば成功。

4. VS Code の設定

開発効率を最大化するために、Visual Studio Code に以下の拡張機能を導入します。

  • rust-analyzer: 必須。コード補完、エラーチェック、定義ジャンプを強力にサポートします。
  • Even Better TOML: 設定ファイル(Cargo.toml)の編集を快適にします。
  • Tauri: Tauri公式の拡張機能。ビルドの支援などを行います。

5. Tauri プロジェクトの作成

Node.js(npm)を使用して、アプリの雛形を作成します。

# プロジェクトの作成開始
npm create tauri-app@latest

対話形式で以下の設定を選択します(推奨例):

  • Project name: my-tauri-app
  • Frontend language: TypeScript / JavaScript
  • Package manager: npm
  • UI Template: Vanilla (既存のHTML/JSを活かす場合)

用語:Identifier(識別子)について

アプリを一意に識別するためのID。「逆ドメイン形式」で記述するのが一般的。

  • 例: com.company.appname
  • 意味: [ドメイン種別].[会社名].[アプリ名] の順で構成し、世界中の他のアプリと名前が衝突しないようにする。

6. 開発とビルドのコマンド

作成したプロジェクトフォルダに移動し、以下のコマンドで操作します。

開発モード起動
npm run tauri dev
ホットリロードが効いた状態でデスクトップアプリが立ち上がります。
本番用ビルド
npm run tauri build
src-tauri/target/release 内に、配布用の .exe ファイルが生成されます。

7. 運用上のポイント

セキュリティ: Tauriはブラウザエンジン(WebView2)とRust(バックエンド)が分離されているため、Web版よりも強固なファイル操作やシステム連携が安全に行えます。

8. 最初のアプリ開発(sitemap.xml 生成)

Tauri を使って、Web版では実現できなかった「自動クローラー付きサイトマップ生成器」を作成します。

  • フロントエンド: HTML/JS で URL 入力欄とログ表示エリアを作成。
  • バックエンド (Rust): 入力されたドメインを巡回し、リンクを全抽出するロジックを実装。
  • ファイル操作: Rust の fs モジュールを使い、デスクトップに直接ファイルを書き出し。

プロジェクトの配置場所について(推奨)

Windowsのユーザーフォルダ(C:\Users\...)は階層が深く、コマンド操作が煩雑になりがちです。

推奨: C:\srcC:\dev など、ドライブの直下に近い場所に作業用フォルダを作成することを推奨します。
  • 理由1: パスが短くなり、ターミナルでの移動が楽になる。
  • 理由2: 一部の開発ツールで「長いパス名」によるエラーが発生するのを防げる。
  • 理由3: バックアップやGitHub Desktopでの管理が見通しやすくなる。

開発環境の切り替え

新しいプロジェクトを作成した後は、VS Code のエクスプローラーをそのプロジェクト専用に切り替える必要があります。

おすすめの方法: ターミナルでプロジェクト内に入り、code . -r を実行。

これにより、左側のファイル一覧が現在のプロジェクトのものに更新され、編集ミスを防ぐことができます。

ディレクトリ管理の備忘録

「今どこにいるか」を確認するコマンド:
pwd (Print Working Directoryの略) を実行すると、現在のフルパスが表示されます。

プロジェクトを作成した直後は、その中に入る必要があります:

# 1. フォルダ一覧を確認
ls

# 2. プロジェクトフォルダへ移動
cd [プロジェクト名]

# 3. VS Codeでそのフォルダを改めて開き直す (推奨)
code . -r

トラブルシューティング:作成したプロジェクトが見当たらない

デフォルトの作成場所:
特に指定しない場合、ターミナルを開いた直後のカレントディレクトリ(Windowsなら通常 C:\Users\ユーザー名)に作成されます。

見つからない場合は、Windowsのエクスプローラーで検索するか、VS Codeの「最近使用した項目」を確認してください。

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